小5のプライド
1つ前でお話しした通り、土日は、わが町のお祭りです。
全国的に猛暑。お祭りに参加している人達が、熱中症で倒れてしまってはいないか心配なお天気です。
私の地区の山は、他の地区の山より子供も大人も少なっ!1/3~1/4じゃないか!!
許されるものなら私が出てあげようか?な人数です。
最近は、女の子も参加OK!(大人の女性は参加していませんが)
女の子が太鼓を叩いていました。
2日間のお祭り各日の最後のイベント、神社への奉納と宮入り。1日目は奉納。
お祭りの動画を横浜に住む姪っ子ちゃん(6歳)が見たがっていたので、奉納のタイミングと撮ろうと見に行きました。
準備中。
色々、準備が整ったようです。子供達が提灯を持ったり、曳山の綱を持ったりしています。あとは花火が上がるのを待つだけ。
ふと、見ると、ハッピ姿の男の子が一人、ポツンとご近所さんの壁にもたれかかっています。
あ、ちょっといじけてるぞ!ケンカか何かしたな。この子。
話しかけてみます。(子供に話す時は地元の方言で話します)
私「どうしたん?出らんの?」
少年「今日はいい。」
私「提灯でも持って、走ったらいいやん。」
よく見ると目に涙が溜まっています。
私「今日は、いいなら・・・じゃ明日はまた来る?」
少年、返事をするのをためらっています。
私「どうしたん?ケンカでもしたん?」
少年、こくりと頷く。
私「何があったん?」
少年、涙目で
「みんなが、提灯持ってていうんよ。やけ、いい。俺はでらん。」
提灯を持って走るのは、小学校3年か4年生以上の(すみません。そこまでは、よく知りません。)子供達と女の子です。綱を持って行けるのは、神社の境内で、派手に廻ったりのパフォーマンスがあり色々と危ないので、小学生でも高学年から。
私「何年生?」
少年「5年生」
私の心の声
(そういえば、さっき、1個余った提灯を誰か持て〜。っておじさんが言ってたな。
そっか、そっか、今年は、せっかく提灯ではなく、綱を持って走れる、と思ったのに、1個余った提灯をみんなに押し付けられたんだね。)
私「それじゃ、5年生なら提灯やないで、綱引っ張れるんやない?」
少年、コクリと頷く。
私「人数少ないし、綱引いておいでよ!」
少年、どうしようか、という表情。
そこへ、別の少年Bが駆け寄ってくる。この少年Bはあのアイドル事務所に入れそうなルックス、多分、運動も得意。
少年B「引っ張っていいんよ。」
少年「いい。」というと
もっと説得するかと思ったら、少年Bはあっさりその場を去った。
私の心の声
(また君か!君は、私が当番長だった去年も食事の時に、友達とケンカして泣かせていたな。
泣かせたあの少年は、今年参加しているのか?あとで確認するからね。多分、君がこの子に提灯を持てと言ったんでしょ!まあ、ちゃんとフォローしてるから良いけど。)
私、係りのおじさん達に向かって、
「すみません!この子、一人まだ入ってませんよ!」
おじさん達、少年に声をかける。
「おお、何しよん?提灯持って走りぃ〜。」
(だから、提灯じゃないんだってば。私もさっき言ってしまったけど。)
少年「いいです。」
私「提灯じゃなくって、綱を引きたいそうです。」
おじさん「おお、そうか!何年生?」
少年「5年生。」
おじさん「じゃ、綱、持って引きなさい。」
少年、おじさんの誘導のもと、晴れて綱が引けるようになりました。
おじさん達、
「やっぱ、子供は子供なりに色々あるんやね〜。」と。
いじけていた、少年は、同じ5年生と比べると少し背が低かったような気がします。
私の目には、小3〜小4に見えました。
少年にしてみれば、今日は、張り切って宮入り(奉納)のデビュー!と思っていたのに、みんなから提灯を持って前走りをしなさい。と言われ、「もう5年生なのに。」とショックだったのですね。
見た目だけで、みんなが、もう少し下の学年だと思って話すのも、少年のプライドを傷つけていたのですね。
ごめんね。私も、提灯持って走ったら。と言ってしまいました。
そして今日、近くに山の太鼓の音が近づいて来たので、見に行ったら
清い水をかけられて、大量なので、うわっ!な瞬間を写真に撮れました。
子供達かわいい♡
私が、ホースを持つと、かけて〜!という子達もたくさんいました。
暑いですからね。
写真の中には、昨日の少年はいませんが。
昨日の少年、いたいた!
少年と目があったら、ちょっと照れ臭そうに私に会釈してくれました。
私も手を振ったら嬉しそうでした。
よかった、よかった!
名前も知らない男の子だけれど、あの子は良い子になるはずだ。笑
あれで、もう祭りは嫌だ。2度と出ないという事になってしまったら残念ですからね。
(去年泣いていた子は・・・いたかいないか、よくわかりません)
小5の頃の事って、結構覚えていたりしませんか?
山笠、町内有志の手作りなんですよ。なかなか良くできてますよね。銀のポンポン?は老人会の皆様のお手伝いのようです。
子供の頃は、わかりませんでしたが、(女子は参加できなかったし)
お祭りは、町内会の皆さんのご協力あって成り立っているんですね。
どうか、今年も無事にお祭りが終わりますように。
皆様も熱中症にはくれぐれもご注意ください♪