- はじめに
- ごぼうは、食べるだけではないのです。美容や健康に敏感な方はご存知、ごぼう茶。
- バードックの特徴、効能など
- ごぼうにまつわる食文化の違いからの可哀想すぎるお話。
- ちょっと可愛い名前の成分「イヌリン」について
- 便秘の時にごぼうを食べ過ぎない方が良いというお話
- まとめ
- 最後に
はじめに
こんにちは。
先日のレッスンの時のハーブティーがバードック(ごぼう)でしたので、
色々とお話したいと思います。
ごぼうは、食べるだけではないのです。美容や健康に敏感な方はご存知、ごぼう茶。
ハーブティーでは、ごぼうは、バードックという名前で売られています。
バードックの特徴、効能など
バードック
学名:Arctium lappa(アルクティウム・ラッパ)
科名:キク科 使用部位:根
原産国:ヨーロッパ
和名:ゴボウ
味:ゴボウの香りで、味もゴボウです。
生薬名:牛蒡子(ゴボウシ・果実)悪実(アクジツ・種子)
バードック(ごぼう)は、日本では野菜(根菜)として認識されて主に食用で用いられていますが、欧米ではメディカルハーブとして昔から利用されてきました。
6〜7月に紫色のアザミに似た花を咲かせます。
学名の由来
学名のArctiumは、ギリシャ語で「熊」を意味するarktosが由来しています。
実が熊のように毛深いからだそうです。
日本には薬草として中国から伝来しましが、現在、日本でよく食べられているゴボウは、食用に柔らかく食べやすく変種されたものです。
ゴボウの根の部分を野菜として利用するのは日本と朝鮮半島それと中国の一部だけらしいです。
バードック(ごぼう)は、デトックスが得意なハーブです。
体内の毒素や老廃物質を排泄すると言われています。浄血作用に優れているので、湿疹、腫れもの、ニキビ、じんましんなどの皮膚疾患に用いられています。
乾癬に長期の使用で大きな効果があると言われています。
関節炎、リウマチ、痛風などの代謝性疾患にも用いられ、
利尿や緩下(緩やかに排便を促す)、利胆(胆汁の分泌、排出を促進)の目的にも使われています。
バードックの根にはイヌリンやリグナン系の苦味配糖体アルクティインを含みます。また、血糖値を下げる作用についても報告があるようです。
*アザミの根もヤマゴボウ、キクゴボウ、という名前で食されることがあります。
種子:漢方では、上記の同様の目的の他に、風邪、肺炎、咽頭炎にも使用されています。
主な作用:浄血、利尿、緩下、解毒、健胃、利胆、抗真菌、血糖値降下、発汗、抗菌
こんな時に:体質改善、にきび、腫れもの、皮膚炎、乾癬、リウマチ、痛風、膀胱炎、便秘
飲まない方が良い人は、特に報告はないようです。
その他、ビールや育毛ローションにも
欧米ではバードック+ネトル+ダンディライオンの3種で自家製ビールを作る習慣があるそうです。
ドイツでは育毛目的で、根の抽出液をローションにして頭部にマッサージするそうです。
ごぼうにまつわる食文化の違いからの可哀想すぎるお話。
ゴボウにまつわる食文化の違いがもたらした悲劇的な逸話として、「戦時中、外国人捕虜にゴボウを与えたところ、木の根を食べさせられたと誤解され、戦後にBC級戦犯として虐待の罪で処罰された」というものがある。
戦犯って!!親切にご飯を食べさせてあげただけなのに;;
ちょっと可愛い名前の成分「イヌリン」について
「イヌリン」って可愛いですよね。誰かを親しみを持って呼ぶような・・・
例えば、犬飼さんをイヌリンと呼ぶような・・・
ワンちゃんを呼ぶような・・・
違います!ごぼうに含まれるありがたい成分です。
イヌリン (inulin)
自然界においてさまざまな植物によって作られる多糖類の一群である。
炭水化物の一種、果糖の重合体(フルクタン)の一種であり、同類の植物による貯蔵栄養素であるデンプンと異なりヒトの消化器では分解不能で大腸の腸内細菌叢によってはじめて代謝されるため、栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維として扱われる。キク科の植物は肥大した根や地下茎、それに由来する塊茎などに栄養源を貯蔵するための手段として利用している。イヌリンを合成・貯蔵する植物は、多くの場合デンプンのような他の物質を貯蔵することはない。イヌリンの名称は、キク科オグルマ属の植物 (Inula) から抽出されたことに由来する。
イヌリンは栄養上の性質に優れることから、食物製品に使用されることが近年増えてきている。薄味のものから甘めのものまで広範に使用されており、砂糖や脂肪、小麦粉の代わりに用いられることもある。これは次の点において有利であるとされる。
すなわち、イヌリンは砂糖や他の炭水化物と比較して3分の1から4分の1程度のエネルギーしか含まず、脂肪と比べて6分の1から9分の1程度のエネルギーしか含まない。さらに、カルシウムの吸収を促進し、おそらくはマグネシウムの吸収も促進する。また、腸におけるバクテリアの活動を増進させる。
栄養学的には水溶性食物繊維の一種として扱われ、多量に摂取すると(特に、過敏な人あるいは不慣れな人にとっては)腹部膨満を来す可能性があることに注意が必要とされる。血糖に直接的に作用することはないが、食後の血糖濃度上昇を抑制することに加え、腸内細菌による代謝産物がインスリン感受性を向上させることにより、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調節することが報告されている。そのため、血糖値異常に起因する疾病に対しての有効な食事療法の手段として期待される。<wikipedia>
ちなみに一躍ごぼう茶を有名にしたこの本。
◎「若返りの妙薬」 ゴボウ茶の効能
☆肌の老化を防ぐ
☆脂肪やコレステロールを洗い流す
☆脂肪の吸収を抑えて太りにくくなる
☆肌荒れ・シミを改善する
☆顔や脚のむくみがなくなる
☆冷え性を改善する
☆便秘が解消する
☆風邪をひかなくなる
☆血管をきれいにする
☆ガン・脳卒中・心臓病・糖尿病を予防
こういった項目で書かれています。飲んだ方みんなが20歳若返るというわけではないですが、南雲先生は、体の年齢が、20歳若返ったそうです。(見た目も)
他にも色々健康に良い事をされたようではありますが、20歳若返ったらすごいですね!
ん?30歳の人が10歳になるというわけではないですよ。笑
体に良いことは間違いないようです。
便秘の時にごぼうを食べ過ぎない方が良いというお話
栄養学的には水溶性食物繊維の一種として扱われ、多量に摂取すると(特に、過敏な人あるいは不慣れな人にとっては)腹部膨満を来す可能性があることに注意が必要とされる。
まとめ
- バードック(ごぼう)は、デトックス効果が望めるハーブティー。
- 欧米では、昔からメディカルハーブという扱いで、食べる事はしなかった。
- 体質改善を期待できる。
- 肌トラブル全般の美肌を期待できる。
- 便秘などにも良いので、減量にも通じる。
- 総じて、「若返る」ハーブティーともいえる。
- 便秘の時にごぼうを食べ過ぎると、かえって腹部膨満感を感じることがある。
最後に