ハーブと庭と健康と

このブログは、ハーブの特徴やレシピ、庭のこと、健康のことなどを書いています。皆様のお役に立てれば幸いです。

生姜(ジンジャー)は乾燥した方が体が温まる?

生姜(ジンジャー)

こんにちは。

 

一つ前の記事に、生姜のお話を次回書きます・・・と書いて、1週間近くが経ってしまいましたが、今日は生姜のお話です。

 

まずは、生姜、またの名をジンジャーのプロフィールなど

 

生姜 ジンジャー について

学名:Zingiber officinale 科名:ショウガ科 使用部位:根
原産国:熱帯アジア
和名:ショウガ 味:スパイシーな香りでピリッと少し辛みのある味わい。

 

世界最古のスパイスと言われ、古くから薬用、香辛料として使用されており、日本でも平安時代には栽培された記録があります。

 

世界で重宝されている生姜(ジンジャー)

昔から生姜は、健康のために世界各地で色々な使われ方をしてきました。

 

日本:風邪の時に生姜湯  

 

西洋:ジンジャエール 


イギリス:昔、ペストが流行った頃、ペストの予防に役立つと国民に生姜を食べる事を推奨しました。

イギリスといえば、ジンジャーブレッド ジンジャークッキー が有名ですね。


インド:体内の浄化を促すとされ、様々な物に使われています。


中国:生のもの→生姜(ショウキョウ) 乾燥したもの→乾姜(カンキョウ)

と中国では呼びます。

 

ショウキョウは、嘔吐制御、鎮咳、解毒、消化器系の亢進などに
カンキョウ:腹痛、胃痛、冷え性改善などに

食用の他に、風邪薬、健胃消化薬、制吐薬、鎮痛薬として漢方薬に配合されています。

 

*日本薬局方では、乾燥したもの→生姜(ショウキョウ) 湯どうし、または蒸して乾燥したもの→乾姜(カンキョウ)と呼びます。ちょっとややこしい;;

この記事では、生の生姜、乾燥生姜と書きますね。

 

 

ジンジャーの主な作用

殺菌、去痰、制吐、発汗促進、消化促進、食欲増進、抗痙攣、駆風

 

こんな時に

風邪、インフルエンザ、冷え、吐き気、乗り物酔い、腹痛、消化不良、食欲増進、

 

ハーブティーの他、トローチ、シロップ、カプセルなどにも使用されています。

 

外用では

沐浴、部分浴=発汗、保温  湿布=発汗、保温

生の生姜の絞り汁→軽い火傷、皮膚炎(かぶれる場合もあるので注意)

 

注意事項

  • 吐き気を抑える作用がありますが、つわりがひどい時には刺激が強いので避けてください。
  • 妊娠中・授乳中は飲み過ぎに注意しましょう。
  • 胆石のある人は医師に相談しましょう。 
  • 消化性潰瘍がある時は飲み過ぎないようにしましょう。

 

乾燥生姜の方が、体が長く温まるってほんと?

生姜(ジンジャー)

 

生姜=体をあたためる。という認識はかなり広まっていると思うのですが、

体を長く温めたい時は、お寿司屋さんの「ガリ」ではなく、乾燥生姜が良いのです。

それは、

生の生姜と乾燥生姜では、成分が変わってくるからです。

 

生の生姜は、ジンゲロールが豊富

生の生姜 
主な成分:ジンゲロール
辛み成分。

  • 殺菌作用(風邪の初期のウィルスなどに)
  • 発汗→解熱、
  • 消化促進、食欲増進
  • 吐き気、つわり
  • 頭痛を抑える
  • 免疫力アップ
  • 胆汁分泌促進→コレステロール値を下げる、ダイエット、アンチエイジング、
  • 関節痛、リウマチ
  • 体の深部の熱を末端に移す。

 

お寿司の「ガリ」は、殺菌作用と食欲増進のためなのです。

 

適量:生の生姜 1日小さじ1杯程度

 

乾燥させた生姜は、ショウガオールが豊富

乾燥生姜 

主な成分:ショウガオール
辛み成分。

生姜を加熱する事で、ショウガオールが33%アップする。80℃位が風味が良い。(100℃を超えると効果が消える)

  • 血行促進、血管を丈夫にする、
  • 代謝促進
  • 腸内で吸収される脂肪を抑える→ダイエット、
  • 鎮痛
  • 抗酸化作用(活性酸化酸素除去)→(がん細胞になる突然変異を抑える)
  • 体温アップ→免疫力アップ、
  • 体の深部を温める働きがある。→冷え性改善につながる。
  • 肩こり解消
  • 便秘
  • 生理痛、生理不順
  • 多汗症、ニキビの改善、むくみ改善

 

適量:乾燥生姜 1日1〜4g

〜4時間かけてジワジワと温める。

 

体温が1℃上がると、基礎代謝が13%アップし、免疫力も上がると言われています。

 

生の生姜は、体の深部の熱を末端に移し、

乾燥生姜は、体の深部を温める。という働きがあります。

殺菌したい時などは生の生姜、体を長い間温め、免疫力アップをしたい時は、乾燥生姜が良いようです。

 

他にも体に良い成分が、ぎゅっと詰まっている生姜

生姜には、皮のすぐ下の部分に含まれる精油成分、でんぷん質に含まれる成分などがあります。

精油成分は、30種類上含まれています。代表的な物は、クルクミン、リモネンなどです。精油成分は乾燥させると化学変化したり無くなってしまうこともあるようで、香りは乾燥させると弱くなります。

精油成分は皮のすぐ下の部分に含まれているので、皮は剥かずに使うか、薄く剥いた方が良いですね。

 

でんぷん質には、オレオジンという成分(ジンゲロール、ショウガオールも含まれる)があります。

乾燥生姜は、ハーブティーのジンジャーとして販売されていますし、ジンジャーパウダーなども販売されています。

 

 

 

 

 

 

 

蒸し生姜や乾燥生姜をご自分で作ってみたい!という方のために

簡単な作り方を載せておきます。

 

蒸し生姜、乾燥生姜の作り方

材料
生姜 適量

蒸し生姜の作り方

電子レンジで  

  1. 
生姜を良く洗い、皮ごとスライスまたは刻む。
  2. 容器に生姜がひたひたにかぶるくらいの水を入れる
  3. 500wのレンジで4分。750wなら3分、レンジにかける。

 

蒸す
*蒸し器に重ならない様にスライスした生姜を並べ、80℃で30分蒸す。


乾燥生姜の作り方


天日干し  


*皮ごとスライスしたものを2〜3日天日干し

オーブンで
*天板にクッキングシートを敷き、スライスした生姜を並べ、
100℃のオーブンで 1時間加熱。

蒸す
*蒸した物を、1〜2日天日干し。

 

*レンジやオーブンの場合は様子を見ながら焦がさない様に注意する。
お好みにより、すり鉢、ミキサーなどで、パウダーにする。
常温で3ヶ月ほど保存が可能


 

 まとめ

生姜は、肉や魚の臭み消しやお料理の風味を増すだけでなく、 健康にもとても良いハーブです。

生の時と乾燥させたものと成分が違い、作用も違うので、生の生姜も、乾燥生姜もどちらも常備しておくと、特にこれからの季節は色々な場面で活躍しそうですね。

 

ジンジャーシロップなどの作り方も、今度、載せたいと思います。

 

 

余談

ラグビーワールドカップの日本代表の活躍も終わり(感動!!)残すところあと数試合になりました。野球の日本シリーズも福岡ソフトバンクホークスが3年連続で日本一!

ようやく我が家のテレビでのスポーツ観戦も落ち着いてきたところです。

(北九州はウェールズのキャンプ地でしたので、今後はウェールズを応援したいと思います!)

ブログに書きたいことはたくさんあるのですが、毎日、あっという間に夜、という感じです。

ゆっくり更新ではありますが、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

時間がある時に、こっそり皆様のブログを覗きに参ります。

それでは、また!

 

 

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