バジル「ハーブの王様」は使い勝手も抜群。
「ハーブの王様」とも呼ばれるバジル。好きな方も多いと思います。
バジルは、料理に、お茶に、お風呂にも。
この人気者のハーブバジルの特徴、効能や育て方 使い方など。
ベランダでも育てやすく簡単ですので、一株育てておくとお料理の幅も広がりますのでオススメです。
- バジル「ハーブの王様」は使い勝手も抜群。
- バジルは、料理に、お茶に、お風呂にも。
- バジル (スイートバジル)
- バジルのメディカルな作用と用途
- 蚊に刺された時、本当に効くの?
- 色々な種類のバジル
- バジルの育て方
- 育てたバジルの利用法
- バジルは買うより育てる方がお得!
バジル (スイートバジル)
学名:Ocimumu basilicum
科目:シソ科 和名:メボウキ
別名:スイートバジル コモンバジル
原産国:インド・熱帯アジア
使用部位:全体・種子
*一般的にバジルといえば、スイートバジルのことを指す場合が多いです。
(この項目は、スイートバジルの説明です)
*多年草ですが、日本では冬越しが出来ないことが多く一年草として扱われています。
「ハーブの王様」といわれるハーブで、古代ギリシャ時代に香水の原料としても使われていました。
ギリシャ語の「王の」という意味の「バジリコス」に由来します。
インドが原産とされていますが、スパイシーなピリッとした強い香りから、世界各地で料理用ハーブとして栽培されています。
強い香りが害虫を抑制するので、トマトなどのコンパニオンプランツとしても利用されています。お料理になる前からトマトとは相性が良いのですね。ただしバジルだけでは、虫がつきやすいです。お互い助け合って育っているのですね。
和名のメボウキは、種子を目に入れると、水分でゼリー状に膨らみ、目のゴミを取り去った事に由来しているそうです。
バジルのメディカルな作用と用途
お料理に使われることが多いバジルですが、メディカルな作用と用途では以下のような特徴があります。
作用:殺菌作用、鎮痙作用、解熱作用、食欲増進作用、制吐作用、去痰作用、抗鬱作用用途:風邪、インフルエンザ、食欲不振、嘔吐、腹痛、胃腸炎、偏頭痛、不眠、倦怠、疲労など
外用:(お風呂など):ニキビ、虫刺され、皮膚の感染症
種子:30倍以上に膨れゼリー状になるのでダイエット補助食品としても販売されています。
主な精油成分:メチルチャビコール
お腹の調子がちょっと・・・な時に
*風邪にも良いようですが、風邪の時よりも、お腹関係でハーブティーを利用する機会が多い気がします。お腹が痛く偏頭痛、食欲がない時、吐き気がする時などに知人にバジルのお茶をすすめたら、効果があったようです。
お風呂に入れて
*お風呂に入れるとニキビや皮膚の感染症に良いようです。布袋や、お茶パックやだしパックなどにきれいに洗ったバジルを入れて、浴槽へ入れると後片付けが楽です。
入浴剤も発売されています。
(ホーリーバジルのバスエッセンスです。同じくお肌に。)
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蚊に刺された時、本当に効くの?
*蚊に刺された時、チクっとしてすぐにバジルの葉を擦り込んだら、ほとんど痒みもなく、腫れなかった。という経験がありますが、
蚊に刺されて、しばらくたってプックリした後は、葉を擦り込んでもあまり効果はなかった。ということがあります。
私は、すごく蚊に刺されやすく腫れやすいので、個人差はあると思います。
あ、蚊に刺された!というときに近くにバジルがある場合は、試しに葉を擦りこんでみてください。
色々な種類のバジル
バジルといえば、多くの場合スイートバジルを指しますが、他にも様々な種類のバジルがあります。
- 代表的なスイートバジル
- トゥルーシー(ホーリーバジル)、
- スイートバジルをコンパクトにしたようなブッシュバジル(グリークバジル)、
- シナモンのような香りのするシナモンバジル、
- 紫蘇のような紫色の葉のダークパールバジル、レッドルビン
といった品種があります。
スイートバジルの次に有名なのがトゥルーシー(ホーリーバジル)です。
トゥルーシー(ホーリーバジル)
*インドでは、ヒンドゥー教徒にとってトゥルーシー(ホーリーバジル)は最も聖なるハーブとされています。
空気を清め、家族を邪悪から守る働きをするとして家の前には必ずと言っていいほどトゥルーシーが植えてあるそうです。
強い抗酸化作用があり、免疫力を高めるトゥルーシー茶が最近注目されているようです。
バジルの育て方
バジルは、育てやすいハーブです。
タネからという方法もありますが、
初心者の方は春先に出回る苗を植える方が、確実です。
あまり手入れをしなくてもぐんぐん育ってくれます。
太陽大好き!寒いのは苦手、夏のカラカラに気をつけて、ムレも苦手です。
ポイントは摘心!
摘心とは・・・
先端の葉を茎ごと切ります。もったいない気もしますが、その下の葉の付け根からどんどん新しい芽が出てきて、枝分かれし、株がこんもりとします。
草丈は、30〜90センチと放置すると結構背丈が大きくなるものもあるようですが、摘心して、こんもりとコンパクトに育てましょう。
摘心しないと、花が咲き、ひょろっと細長い株になり葉も硬くなり使える葉の量も減ります。
場所:日当り、水はけ、保湿性のある肥沃な土を好む。最低15℃以上の温度で管理します。
暑さには強いので、夏の直射日光や西日の当たるところでも育ちますが、乾燥に弱いので、土に藁などを被せ乾燥を防ぎます。
蒸れない様にマメに摘み取る。生の葉を使いたい場合は、夏の強い日差しの時は、香りも強くなりますが、葉も硬くなりやすいです。半日陰に移すか寒冷紗などで直射日光を遮ると比較的柔らかくなります。
摘心した方がこんもりと育ちます。花が咲く前の葉が柔らかい時が香りも強く最適です。花が咲くと新芽が出にくくなったり葉が硬くなったりします。
冬季の収穫を望むなら、11月下旬からは室内の暖かい窓際などへ移して水やりは控えめに管理します。
土:保湿性のある肥沃な土を好みます。
肥料:植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜておきます。速効性の肥料を頻繁に与えすぎると香りが落ちてしまう事があります。
植え付け:種からの場合5~7月中旬ごろ、平鉢や箱などに種子をばら撒きします。土をなるべく薄くかけて発芽まで新聞紙などを被せておくと乾燥を防げます。間引きながら丈夫な苗を選び、株間30~40センチあけて定植します。摘心した若芽を植えても育ちます。
水やり:少し乾燥ぎみに管理します。
コンテナ植え:土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、乾燥には弱いので乾きすぎない様に管理します。光の少ない夜に水を与えると徒長ぎみになるので、日中に水やりをします。
庭植え:加湿にすると株や根が弱り、病害虫が発生しやすくなります。
虫、病気:初夏から秋にかけてアブラムシやナメクジ、ヨウトウムシに害されやすいです。
高温多湿、梅雨時ー立ち枯れ病、日当りが悪いと灰色カビ病になりやすいです。
毎日のケア 20㎝位の高さにまで成長したら、収穫を兼ねて摘心すると脇芽が伸びて収穫量が増えます。8月上旬強めに刈り込むと新芽が出てきます。
苗の出まわり期 5~8月
種まき 5~7月中旬
苗の植え付け 5月中旬~6月
開花 7~10月 (料理などに利用する場合は、花は諦める)
収穫
葉 6~10月 種 9月~10月
増やす時期 6月~7月
育てたバジルの利用法
ドライハーブ(乾燥させた葉)
- ハーブティーとして食欲のない時や、脂っこい料理を食べた時などに。
- パン生地に。
- お料理に。
- お風呂に(布袋やお茶パックに入れて、フットバスやハンドバスにも)
フレッシュハーブ(生の葉)
- トマト、チーズとの相性が良い。
- そのままサラダに
- トマトジュースに軽く叩いた葉、2、3枚とレモン汁を入れると美味しい。
- バジルソース(ジェノベーゼソース)ソースを冷凍保存することもできる。
- バジルとトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
- パン生地
- オイルに漬け込んで利用
- お風呂に (布袋やお茶パックに入れて、フットバスやハンドバスにも)
ドライハーブの作り方
数本を束ねて風通しの良いところに3日〜1週間ほど干して乾かす方法もありますが、バジルは色が変わりやすいので、今回は、電子レンジを使った方法をご紹介します。
電子レンジを使う乾燥法
- 綺麗に洗ってしっかり水気を取り、キッチンペーパーを敷いたお皿の上に並べ、500wで1分半~2分ほど加熱。パリパリになるまで、様子を見ながら調節します。(焦がさないように注意)
- すり鉢かブレンダーで、細かくします。
- 乾燥剤を入れ密閉容器で保存します。お茶や、料理に。
*バジルは金気のものを嫌うのでなるべく手で千切ります。
空気に触れるとどんどん色が悪くなるので、手早く処理します。
バジルは買うより育てる方がお得!
ほんの少し生のバジルの葉を使いたいだけなのに、スーパーで買ってきて(結構高かったりします)結局余ってしまった。という経験ありませんか?
また、バジルソース(ジェノベーゼソース)などは、たっぷりバジルを使いますので、育てておいたほうが断然お得です!たった一株育てるだけで、バジルソースがなんども作れますし、どんな高級な瓶詰めのソースも作りたてのバジルソースの香りにはかないません。
ぜひぜひ、この夏バジルだけでも育ててみませんか?
次回は、バジルを使ったレシピなどをご紹介していきたいと思っています。
*実は、ハーブとは・・・というような事を順を追って掘り下げて書いていく予定でしたが、今は、苗の育てどき!!ですので、先に各ハーブの育て方や活用法をご紹介していきたいと思います。