お久しぶりです。ちょっとブログお休みしていました。
毎日、草取りとか草取りとか草取りとか・・・笑
(その他にも色々です)
6月になって初めてだとは!!(汗)
みなさま、お元気でしょうか?
今日は、ハーブレッスンの先生をしてきました。
今日のテーマはクローブ。
なかなか面白いハーブ(スパイス)ですよ。
しかも虫除けにスポットを当てました。
スーパーのスパイスコーナーでも手に入るクローブですが・・・
まずはクローブって何?というとこから
- クローブについて
- クローブは、三大スパイスの一つ
- クローブは、ミイラづくりや正倉院にも!!
- えっ!「スパイス戦争」の元になったスパイスだったのですか?
- クローブを薬用として
- クローブを料理に
- クローブを生活の中で
- 虫除けにクローブ
- クローブのチンキの作り方
- クローブそのものでゴキブリ避け
- シンクの下は、湿気取りも兼ねた虫除け
- 終わりに
クローブについて
プロフィール
学名:Syzygium aromaticum
科:フトモモ科
和名:チョウジ
別名:丁子(チョウジ)・丁字(チョウジ)、丁香(チョウコウ)、百里香(ヒャクリコウ)、鶏舌香(ケイゼツコウ)
フランスでは、ジローフル イタリアでは、キオド・ディ・ガロファーノと呼ばれている。
生薬名:丁子
原産国:東南アジアの熱帯地域(マダガスカル・インドネシアなど)
使用部位:蕾
香り:独特の刺激的な強い香り。
味:ピリッとした味わい。
成分:オイゲノール、カリオフィレン、サルチルサンメチル、フラボノイド
作用:抗菌、殺菌、防腐、鎮痛、消化促進、駆風、制吐、子宮収縮
用途:胃腸炎、歯痛、歯肉炎、寄生虫駆除、食当たり、胃痛、吐き気、口臭予防
外用:(浸出液)歯痛、虫刺され
注意:子宮に刺激があるので、妊娠中は避ける。
浸出液:1カップ5〜6粒 浸出時間:4〜5分
クローブは、三大スパイスの一つ
三大スパイスの一つ。(シナモン・クローブ・ナツメグ)
数あるスパイスの中で最も芳香が強いと言われています。
クローブは、10mにもなる常緑樹、熱帯の沿岸地方で栽培されている植物で、
日本で栽培するのは難しいハーブです。
開花前の蕾を乾燥させて使用しますが、
その形状が、釘に似ているところから。フランス語の釘=clou に由来しています。
日本でも同様にその形状から、丁子・丁字、丁香という名がついています。
漢方では女神散、柿蒂湯などに使われています。
クローブは、ミイラづくりや正倉院にも!!
古いところでは、
古代エジプトのミイラの保存にクローブも使われています。クローブもと書いたのは、他のハーブやスパイスもミイラの保存に使われているからです。
日本では、8世紀 正倉院御物の中に
「胡椒(コショウ)、丁字(クローブ、肉桂(シナモン)」
などが登場します。
えっ!「スパイス戦争」の元になったスパイスだったのですか?
コショウ一粒、銀貨一枚?!
薬用としての利用が多かったスパイスですが、中世になるとヨーロッパの方々が、お肉料理にアジアのスパイスを使いたくなっちゃった!
ヨーロッパにはないスパイス達は、とても魅力的で、価格はどんどん高騰し、なんと!
コショウ1粒、銀貨1枚の価値があったのだとか。
いはまスーパーで1瓶数百円で買えるあのコショウが
たったコショウ1粒で銀貨一枚!!
コショウひと握りでは
牛一頭!!
あの小瓶一つよりも少ないくらいの量?で牛一頭の価値があったそうです。
(すみません。金額的なものは、コショウの例しかわからなくて・・・クローブもかなり高かったはずです。)
ヨーロッパの方々、どれだけスパイスに魅了されたのですか!! 笑
歴史に残る大航海はスパイスを求めて?
コロンブス、バスコ・ダ・ガマ、マゼラン、・・・歴史の教科書で見たことある方々ですね。 そして、東インド会社。
ヨーロッパの人々にとって、コショウ、シナモン・クローブ・ナツメグなどはとても魅力的なものだったようで、争奪戦、スパイス戦争が起こったそうです。
えっと、この辺りのスパイス戦争については、長〜〜〜〜くなるので、こちらの記事をじっくり読まれてください。(丸投げ 笑)
話が歴史の方ばかりに逸れてきましたので、戻しましょう。
クローブは、戦争が起こってしまうほど魅力的なスパイスの一つだったのです。
歯医者さんの匂いがしますけど 笑
クローブを薬用として
クローブの精油には殺菌・防腐作用があり、弱い麻酔・鎮痛作用もあり、浸出液は歯痛の特効薬として使用されて来ました。
歯医者さんの香り・・・というのは実際に歯科で昔から使われているお薬の一つの主成分が丁子油なのだそうです。・・・丁子油、つまりクローブの香りなのです。
その他、ハーブティーは、吐き気を抑えたり、胃痛などにも使用されています。
また外用として、虫刺されにも使用されています。
今日のレッスンでは、この虫刺されや虫の忌避効果に注目したのものをレッスンで作りました。
クローブを料理に
香辛料として、肉料理によく使用されます。
ハンバーグやシチューに少し加えると深みのある味になります。
(ただし、ほんの少量です。使いすぎには注意、クローブの味ばかりになります。)
かたまり肉にそのまま刺して焼き、肉の臭みをとる料理法もあります。
カレー粉やウスターソースにも使用されています。
チャイの香りづけにも(クローブ、カルダモン、桂皮、生姜など)使用されます。
クローブを生活の中で
虫除けとして・・・独特の香りは、オイゲノールという成分で、この香りを特にゴキブリが嫌います。その他、クモ、ダニ、蚊など。
中世のヨーロッパではペストやコレラなどが大流行し、身を守るのにポマンダーという香りのお守りを下げることが有効だと考えられていました。
柑橘類にクローブを刺したものをフルーツポマンダーといい、西洋では伝統的な芳香剤でクリスマスやお正月に贈りあったりします。
その他
インドネシア タバコの香りづけに使用。(ガラム)
日本では、丁香(クローブ)の精油を日本刀のさび止めに使用。
江戸幕府 享保11年(1726年)に 幕府医 桂川甫筑に丁香油の製造を命じた。
と生活の中にも虫除け、除菌、錆止め、香りづけなど様々な場面でクローブは使用されてきました。
虫除けにクローブ
一通りクローブの概要はお話しできましたでしょうか?
で、トップの写真はなんなのさ?
ですよね。
というところに入っていきたいと思います。
やっと先日お話ししたことの続きです。
半月も経ってる(汗)・・・
クローブのチンキの作り方
下の写真は、チンキまたはティンクチャーというものです。(まだ熟成中ですが)
スプレーなどで使う場合、精油を使うかチンキを使います。
今回は、そのチンキの作り方とチンキの使用法です。
簡単すぎるほど簡単です。待ち時間がありますが。
材料
- クローブ ガラス瓶の1/4くらいの量
- ホワイトリカー(またはウオッカ)
- ガラス瓶 保存用瓶
*エタノールでも良いですが、お口に入れたりする場合は、ホワイトリカーまたは、ウオッカで作ってください。
作り方
- 密閉できるガラス瓶を煮沸消毒かアルコールで消毒しておく。
- ガラス瓶の1/4位までクローブを入れる
- ホワイトリカーを8〜9分目くらいまで注ぎ蓋をする
- 1日に1回程度ゆっくり静かに振り混ぜる
- 2週間程度経ったら出来上がり。
- 出来上がったら、コーヒーフィルターなどでハーブをこし、遮光性のビンに保存する。
- ハーブ名と日付を書いて冷暗所保存。
- 1年くらいは保存できる。
使用方法
- 10倍くらいに精製水で薄めてスプレー容器などに入れ使用する。
- 植物につく虫除けに。
- お家の虫除けに。(網戸など)
- 人のための蚊除け、かゆみ止めに。
- マウスウオッシュに。
- 生ゴミなどの臭い消し、虫除けに
- チンキを薄めたものは、1週間以内に使用してください。(マウスウオッシュは使用時ごとに薄めてください)
注意
- 精油は光感作があるので、紫外線を浴びる時はお肌に使用しないでください。(発疹などの肌トラブルの原因になります)
- 痒み止めとして、チンキを直接、お肌に塗っている方もいるようですが、刺激が強いので、どんな使用目的でも必ず薄めて使ってください。
- 虫除けの場合もお肌につける場合は、気をつけてください。
- 色が着くのでスプレーする場所にはシミなど気をつけてください。
- 植物につく虫に使う場合は、忌避効果があるというだけで殺虫するわけではありません。スプレーすると逃げる虫を捕殺、もしくは逃がしてあげてください。
材料や道具について
クローブ→スーパーでも手に入りますが、まとめ買いした方が価格的にはお得です。
クローブ 原形 50g 業務用 ハーブ ティー ポプリ 種 チャイ clove 花蕾 丁子 丁香 ちょうじ ちょうこう チョウジ くろーぶ クローブス
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ホワイトリカー→スーパーで購入できます。
ホワイトリカーはアルコール度数35度です。
ウオッカですとアルコール度数 40度になります
どの道具も作ったものに、後々カビなどが生えないよう、
しっかり消毒することが大事です。(手も洗ってね。)
チンキを作る瓶→100均のものでも良いです。
チンキを保存する 遮光瓶・スプレー瓶 (品質が変わるのを防ぐため遮光です)
こういったスポイト付きの瓶があると便利です。
Frcolor 遮光瓶 スポイト遮光瓶 スポイト付き アロマボトル 100ml 保存容器 エッセンシャルオイル 香水 保存用 詰替え ガラス 茶色
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KAURODO 香水やアロマの保存に便利! スポイト付き遮光瓶 ガラス製 30ml 5本セット (ブルー)
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チンキを薄めたものは、変質予防のため、できれば使い切りがオススメです。1週間以内に使用してください。(マウスウオッシュは使用時ごとに薄めてください)
クローブそのものでゴキブリ避け
チンキ?薄める?めんどくさいな、と思ったそこのあなた!!
でもゴキブリは嫌い!と思ったそこのあなた!!
大丈夫です!!
クローブを、黒いあいつが通りそうなところへ置くだけで、あの影は見なくなります。
「早く言ってよ〜。」という声も聞こえそうですが・・・
チンキを作って置くといざという時に使えますし!!
先にご説明させていただきました。
私は、小さなメッセージカード用の封筒にクローブを2、3粒ずつ入れて、ゴキブリが通りそうなあちこちに置いています。
それだけでも黒い影は見かけなくなります。
お皿にクローブを置いても良いですが、場所を取りますし、クローブを直にそのままだとゴミと間違えますし、ティッシュなどに包んでも、いつの間にか誰かに捨てられてしまいそうです。忘れて自分でも捨ててしまいそうです。笑 で小さな封筒に「虫除け」と書いてマスキングテープなどで洗面所などの見えない所などに貼っています。
シンクの下は、湿気取りも兼ねた虫除け
重曹にペパーミントの精油とクローブを混ぜたものを紙コップに入れて置いてます。
(これも今日レッスン作っていただきました。今日のは瓶入りですが)
終わりに
クローブのお話いかがだったでしょうか?
お料理に少しだけ加えると美味しいクローブですが、歯痛・口臭予防や胃痛などにも使え、虫除けにも使えるという、なかなか面白いハーブ(スパイス)だと思います。
歴史の項目などは、特にS&B食品監修の
こちらの本を参考に書いています。あとは色々色々今度参考文献まとめますね。
今日は、結構長い記事になりました。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます!!
更新ペースがマチマチで申し訳ありません。
書きたいことを忘れないうちにブログの記事にしたいと思います。
それでは、また! ごきげんよう。